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配偶者ビザ「質問書」の書き方を記入例つきで解説|審査官に伝わる「いきさつ」の書き方とNG例

配偶者ビザ(在留資格「日本人の配偶者等」)の申請で、多くの方が最初につまずくのが「質問書」です。全8ページにわたって、出会いのいきさつから夫婦の会話で使う言語、ご親族の情報まで細かく記入する、審査の中心となる書類です。

「いきさつって、どこまで細かく書けばいいの?」「欄が小さすぎて書き切れない」「書き間違えたら不許可になる?」——実務の現場でも、こうしたご質問を本当によくいただきます。

この記事では、質問書の各項目の書き方を、そのまま参考にできる記入例と「やってはいけないNG例」つきで解説します。

📖 あわせて読みたい: 配偶者ビザ全体の必要書類・審査のポイント・不許可になりやすいケースはこちらの記事で解説しています。
配偶者ビザ(日本人の配偶者等)完全ガイド|必要書類・審査のポイント・不許可になりやすいケース

📋 この記事の内容

  1. 質問書とは? まず押さえる3つの大前提
  2. 質問書の主な記入項目(全体像)
  3. 【最重要】「出会いから結婚までのいきさつ」の書き方と記入例
  4. 「夫婦間の会話」欄の書き方と記入例
  5. 「紹介者」欄の書き方と記入例
  6. その他の項目で注意すべきポイント
  7. やってはいけないNG例 5選
  8. 質問書に不安が残る方へ

1. 質問書とは? まず押さえる3つの大前提

質問書は、出入国在留管理庁の指定様式で、外国人配偶者を海外から呼び寄せる在留資格認定証明書交付申請と、国内で他のビザから切り替える在留資格変更許可申請の際に提出します。書き始める前に、次の3点を必ず押さえてください。

① 作成するのは「日本人配偶者」です。外国人配偶者(申請人)ではなく、日本側のパートナーが記入します。「申請人」欄には外国人配偶者の情報を、「配偶者」欄にはご自身(日本人側)の情報を書きます。

② 目的は「偽装結婚ではないことの証明」です。審査官は質問書を通じて、お二人の結婚に実体があるかを判断します。だからこそ、具体性と、他の提出書類との整合性がすべてです。

③ 手書きでもパソコン入力でも構いません。ただし最終ページの署名は必ず日本人配偶者の自筆で行います。

2. 質問書の主な記入項目(全体像)

全8ページの質問書は、大きく次の項目で構成されています。

記入項目 内容
基本情報 申請人(外国人)と配偶者(日本人)の氏名・国籍・住所、同居者、住居の状況(持ち家/賃貸・家賃・間取り)
結婚に至ったいきさつ ★最重要 初めて出会った年月日・場所、出会いから婚姻届提出までの経緯
夫婦間の会話 日常会話で使う言語、お互いの言語の理解度
結婚歴・離婚歴 お互いの婚姻歴(再婚の場合は特に丁寧な説明が必要)
紹介者(仲介者)の有無 紹介で知り合った場合、紹介者の氏名・連絡先・お二人との関係
親族について 双方の家族構成、結婚を家族が知っているか
来日歴・渡航歴 申請人の来日歴、日本人配偶者の相手国への渡航歴(パスポートで正確に確認)
退去強制歴など 過去に退去強制等を受けたことがあるか
署名 日本人配偶者の自筆署名と作成日

3.【最重要】「出会いから結婚までのいきさつ」の書き方と記入例

質問書の合否を分けるのが、この「いきさつ」欄です。様式に用意されているのは十数行のスペースだけですが、ここに収めようとしてはいけません。欄には「別紙のとおり」と記入し、A4の別紙1〜3枚程度で、時系列に沿って具体的に書くのが実務の定石です。

盛り込むべき要素は次のとおりです。

✍️ いきさつ別紙に書く7つの要素

  • 初めて出会った年月・場所・状況(誰の紹介か、どんなイベントかなど)
  • 交際に発展したきっかけと時期
  • 交際中の交流(デート、旅行、お互いの国への訪問など。提出する写真と対応させる)
  • プロポーズの時期と状況
  • お互いの家族に紹介した時期と家族の反応
  • 結婚(婚姻届提出・本国での婚姻手続き)の時期
  • 結婚後・今後の生活(住まい、生計、将来の計画)

文章のイメージを掴んでいただくため、記入例(冒頭部分の抜粋)をご紹介します。

📝 記入例(別紙・冒頭部分のイメージ)

「私と申請人の〇〇(氏名)は、2024年5月18日、福岡市内で開催された国際交流イベントに、私が職場の同僚である△△さんに誘われて参加した際に初めて出会いました。同じテーブルで食事をしながら会話をするうちに、お互い映画鑑賞が趣味であることが分かり、連絡先を交換しました。

その後、週に2〜3回ほどLINEでやり取りを続け、2024年6月8日に天神で初めて二人で食事をしました。以降、月に3〜4回のペースで会うようになり、2024年9月頃から正式に交際を始めました。交際中は、〇〇の誕生日(2024年11月2日)に糸島へ日帰り旅行をしたほか、2025年1月には私が〇〇の帰省に同行し、△△国の実家でご両親に挨拶をしました(いずれも添付写真1〜4のとおりです)。……」

ポイントは、具体的な日付・場所・固有名詞が入っていること、そして添付写真や渡航歴と完全に対応していることです。美文である必要はまったくありません。審査官が読んで「この二人の歩みが目に浮かぶ」ことが目標です。

4. 「夫婦間の会話」欄の書き方と記入例

審査官が偽装結婚を疑うポイントの一つが、「この夫婦は本当に意思疎通できているのか?」です。共通言語が流暢でなくても、実際のコミュニケーション方法を正直かつ具体的に書けば問題ありません。取り繕う方がかえって危険です。

📝 記入例

「日常会話は主に日本語で行っています。妻は日本語能力試験N3に合格しており、日常会話に大きな支障はありませんが、複雑な内容や重要な話をするときは、お互いにスマートフォンの翻訳アプリを使って補い合っています。また、私も妻の母語である〇〇語を学習中で、簡単な挨拶程度は〇〇語で話しています。」

5. 「紹介者」欄の書き方と記入例

お二人を引き合わせた紹介者(仲介者)がいる場合は、必ず正直に記入します。紹介者がいること自体で審査が不利になることはありません。むしろ、いるのに「いない」と書いて後から矛盾が出ることの方がはるかに危険です。

紹介者との関係は、単に「知人」「友人」で済ませず、具体的に書きます。

📝 記入例(関係性の書き方)

△ 「知人」「友人」
◎ 「私の勤務先の同僚(入社時からの同期)」
◎ 「申請人が通っていた日本語学校のクラスメイト」
◎ 「私の大学時代のサークルの後輩」

6. その他の項目で注意すべきポイント

■ 来日歴・渡航歴 — 記憶ではなくパスポートで確認
申請人の来日歴と日本人配偶者の渡航歴は、入管側で出入国記録と照合できます。記憶に頼って書くと日付のズレが生じやすい項目なので、必ずパスポートのスタンプや航空券の記録を確認しながら正確に記入してください。来日目的は「観光」「結婚手続き」など簡潔で構いません。

■ 結婚歴・離婚歴 — 再婚の場合は別紙で補足
再婚、特に離婚から今回の結婚までの期間が短い場合や、過去にも外国籍の方との婚姻歴がある場合は、慎重に審査される傾向があります。離婚に至った経緯と今回の結婚との違いを、別紙の理由書で誠実に説明することをおすすめします。

■ 親族について — 「家族が結婚を知らない」は要注意
双方の家族が結婚を認知しているかは、結婚の実体を示す重要な要素です。事情があって伝えていない場合は、その理由を説明できるように準備しておきましょう。

7. やってはいけないNG例 5選

実務でよく見かける、審査官の心証を損ねやすい書き方です。

❌ NG ✅ こうする
「2024年頃に知人の紹介で出会い、意気投合して結婚しました」と数行で済ませる 別紙で日付・場所・経緯を時系列に具体的に書く
質問書と理由書・写真・渡航歴で日付や内容が食い違っている 提出前に全書類を並べて整合性を総点検する
会話力を実際より良く見せる(「日本語ペラペラ」等) 実態どおりに書き、翻訳アプリ等の工夫を具体的に添える
紹介者や過去の婚姻歴など、不利に見えそうな事実を書かない 事実は正直に書き、必要なら別紙で事情を説明する
感情表現ばかりで事実が薄い(「運命を感じました」の連続) 審査官が確認できる客観的事実(日付・場所・行動)を軸に書く

⚠️ 虚偽記載は絶対に避けてください。意図的な虚偽が発覚した場合、今回の不許可にとどまらず、その後の在留手続き全体に深刻な影響が及びます。うっかりの書き間違いも「真剣に作成していない」との印象につながりかねないため、提出前の見直しを丁寧に行いましょう。

8. 質問書に不安が残る方へ

質問書は「正直に、具体的に、整合性をもって」書けば、特別な文章力は必要ありません。ただ、次のような場合は、自己流で進める前に一度専門家に相談する価値があります。

「交際期間が短い、出会いがマッチングアプリなど、慎重に見られやすい事情がある」

「再婚や収入面など、どう説明すればいいか分からない不安要素がある」

「書いてはみたものの、これで審査に通るのか自信がない

当事務所では、お二人のご事情を丁寧に伺ったうえで、質問書・いきさつ別紙・理由書の作成をサポートし、提出書類全体の整合性までチェックしています。申請取次により、原則としてご本人が入管へ出頭する必要もなくなります。最初の申請で許可の可能性を最大限高めたい方は、お気軽にご相談ください。

🌱 配偶者ビザ・質問書のご相談は、福岡市中央区のSEED行政書士事務所へ

SEED行政書士事務所は、ビザ・入管手続きを専門とする福岡市中央区の事務所です。特定行政書士・申請取次行政書士の資格を持つ女性行政書士が、質問書の作成サポートから入管への申請取次までワンストップでお手伝いします。

出会いの経緯やご家族のことなど、デリケートなお話も丁寧に伺います。「この書き方で大丈夫?」という段階のご相談も歓迎です。

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SEED行政書士事務所(福岡市中央区)

特定行政書士・申請取次行政書士 森本 智恵子

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※本記事の内容は2026年7月時点の情報に基づいています。記入例はあくまでイメージであり、実際の記載はお二人の事実に即して作成してください。質問書の様式は変更される場合がありますので、出入国在留管理庁の公式サイトで最新版をご確認ください。

就労ビザ、配偶者ビザ、永住ビザ、帰化申請、特定技能ビザなどの申請・更新・変更に関するご相談は、福岡市中央区のSEED行政書士事務所にお任せください。
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著者
特定行政書士 森本 智恵子
SEED行政書士事務所
福岡市中央区

福岡市中央区を拠点に、数多くの外国人の方々の「日本で暮らしたい」という夢をサポートしています。ビザ申請は、単なる書類作成ではありません。お客様お一人おひとりの人生の節目に立ち会う仕事だと考え、親身かつ迅速な対応を信条としています。
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